2022.10.07
トレーサビリティとは?
「品質」や「安全性」を高めるトレーサビリティ
自動車を購入されるとき、何を一番大切にされますか?価格、見た目、年代、さまざまなポイントがあると思います。しかし一番重要になってくるのは、自動車自体の「安全性」ではないでしょうか。むしろこの「安全性」が確保されていることは大前提で自動車を購入される方がほとんどかもしれません。
自動車の部品や電子部品など幅広い分野で「品質向上」や「安全性」のために、「トレーサビリティ」という言葉が浸透しています。
ここでは「トレーサビリティ」についてご説明させていただきます。
トレーサビリティとは?
トレーサビリティとは、商品の生産から消費までの過程を追跡できることを意味します。つまり「その製品がいつ、どこで、だれによって作られたのか」を明らかにできるということです。このトレーサビリティという言葉は、製造業界に限らず、食品業界や販売業界など、流通に関わる業界全体で使用されています。
計量トレーサビリティとは?
製造業界では、トレーサビリティの他に「計量トレーサビリティ」が浸透しています。
製品のトレーサビリティが「その製品がいつ、どこで、だれによって作られたのか」を明らかにするのに対し、計量トレーサビリティでは「その計量器が、どのような標準器で校正されたのか」を明らかにします。
「計量トレーサビリティ」とは、「個々の校正が測定不確かさに寄与する、文書化された切れ目のない校正の連鎖を通して、測定結果を計量参照に関連付けることができる測定結果の性質。」と定義されています。
試験機は計量トレーサビリティが取れていますか?
ばねを製造する場合、そのばねがユーザーの要求を満足する性能を有しているのかどうか、一般的には、ばねの測定に適した試験機で測定し、データを得て判断されます。
このデータが信頼できるものであるという確認のために行うものが『試験機の校正』です。
この時、国家計量標準(※計量法に従い、産業界のニーズや計量標準供給体制の整備状況等に基づき経済産業大臣が指定)に基づいた基準器で校正することで、試験機も国家計量標準へのトレーサビリティが取れているということを確認することができます。
つまり「計量トレーサビリティの取れたばね試験機を使用して測定したばねデータは、国家標準に沿っている」ことを意味します。
当社ではもちろんトレーサビリティの取れた基準器で校正を行っております。
校正をご検討の方は、お気軽に日本計測システム株式会社にご相談ください。