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2026.10.22

コラム

安定したものづくりを支えるねじ締付け試験機

こんにちは。本社営業部の辻本と申します。今回は弊社のねじ締付け試験機をご紹介させて頂きます。

まずねじ締め付け試験機の必要性として
自動車、産業機械、電気・電子機器など、私たちの身の回りには多くのねじが使用されています。ねじは小さな部品ですが、製品の安全性や耐久性を支える重要な役割を担っています。
では、ねじを規定のトルクで締め付ければ、品質は保証できるか?
同じ締め付けトルクでも、ねじに発生する軸力(締結力)は異なる場合があります。 その理由は、ねじ部や座面の摩擦状態が、表面処理や潤滑状態などによって変化するからです。
トルクと軸力の関係
締め付けトルクと軸力の関係は、一般的に次の式で表されます。
T = K × F × d
• T:締め付けトルク
• K:トルク係数
• F:軸力
• d:ねじの呼び径
この式から分かるように、トルク係数Kが変化すると、同じトルクでも発生する軸力が変わります。
締め付けトルクの多くは、ねじ部や座面の摩擦に消費されます。そのため、トルク値だけで締結状態を判断するのではなく、実際にどれだけの軸力が得られているかを確認することが重要となります。
トルク係数と総合摩擦係数の評価
ねじ締結の品質を詳しく評価するうえで、トルク係数や総合摩擦係数の把握も重要となります。
ねじ部と座面の摩擦状態を評価することで、表面処理や潤滑剤の違いが締結力に与える影響を確認できます。
特に、新しいねじや表面処理を採用する際には、従来品との比較や締め付け条件の検討に役立ちます。

トルクと軸力の線図で締結状態を見える化

ねじ締め付け試験では、最終的なトルク値だけでなく、締め付け過程におけるトルクと軸力の変化を線図で確認することが重要です。
線図を比較することで、軸力の上昇状態や摩擦条件による違い、締結部品のばらつきなどを把握できます。
数値だけでは分からない締め付け過程を線図で「見える化」することが、より確かな品質管理につながります。
NST グラフ

ねじ締め付け試験機NSTが活躍

こうした締結評価に活躍するのが、ねじ締め付け試験機「NST」です。
NSTは、ねじ締結時のトルクと軸力の関係を測定し、締め付け条件の検討や締結部品の評価、品質管理などに活用されています。
例えば、ねじの表面処理や潤滑剤を変更した場合、同じトルクで締め付けた際に軸力がどの程度変化するのかを確認できます。また、トルク係数や摩擦特性を評価することで、締結条件の最適化や品質の安定化をサポートします。

「締める」から「正しく締める」へ

締め付け不足はねじの緩みにつながり、締め付け過ぎはねじの破損や部品の変形を招く可能性があります。
だからこそ、トルク・軸力・摩擦特性を測定し、データとして管理することが重要です。
ねじ締め付け試験機NSTは、トルクと軸力の関係を明らかにし、トルク係数や摩擦特性の評価を通じて、ねじ締結の品質向上を支えます。
「決められたトルクで締める」から、「適切な軸力が得られていることを確認する」へ。
NSTは、製品開発から生産工程、品質管理まで、信頼性の高いものづくりに貢献します。締結評価をご検討の際は、お気軽にお問い合わせください。